のうむの脳夢

のうむ が考えたことを書くためのブログ

鋼兵氏に擁護的な私による 騒動の反応に対する見解

前提として
鋼兵氏によるおそ松さん解説動画内のブログ記事引用騒動について全く知らないという人向けではありません。

今回の件についての鋼兵氏の動画、さらにはここ一年ほどの鋼兵氏の活動、訴えた相手方のブログ記事とそれの魚拓、等々を見たことがある人対象です。

……
鋼兵氏は今回の件とそのことの対応で
多くのファンやアンチなどから批難され、責任を問われています。

そして、ファンやアンチに留まらず多くの方が「どういった対応を望むのか」、「鋼兵氏のどこが悪いのか」を意見しています。

しかし、その中の意見のいくつかには
「これはおかしいのでは」
と個人的に思うものがありました。

列挙していきますと

1
著作権侵害の罪は確定しているという前提が先行した意見と、それに基づく謝罪の要求】

2
【ブログ主への凸を諌める責任が鋼兵氏にあるという意見】

3
【検証動画は恣意的であり、それにより相手のブログ主への風評被害や凸が発生する】
【動画をアップロードした鋼兵氏の人間性についての批判】

以下にそれぞれに対する
私の見解を述べようと思います。


……
1 【今回の行動が著作権侵害にあたるのか】
   【謝罪をする必要があるのか】

著作権の侵害に当たるのかはまだ議論が尽くせず、確定していません。
確定していない以上、鋼兵氏の行為が違法なこと自体も確定しておりません。

それどころか、結果的には冤罪で相手方の鋼兵氏に対する名誉毀損に当たることも可能性としては十分にありえます。
(鋼兵氏が名誉毀損で訴えるとは考えづらいですが)

つまり
鋼兵氏にも、相手方にも、
罪があるとは決まっていないのです。

騒動を見ている人たちのなかでも
今回の件が著作権侵害に当たる。
又は当たらない。
とそれぞれの見解を持つ人は居ます。

それを主張することはなんの問題もありません。
しかし、それは個人の見解でしかなく
公的な事実には基づいておりません。

それを度外視して
「鋼兵氏は悪いことをしたので謝る必要がある。なのに謝ろうとはしない。最低だ」
などと言われます。

確定してもいない罪の何を謝り、どんな誠意を見せるというのでしょうか。


相手が悲しみ、怒りをぶつけてきたのならば、それには誠意で応えなくてはならないというのも乱暴な話です。

相手の怒りが不当だと思って怒り返す権利も、怒りの理由を詳しく問う権利も、
怒りの正当性を話し合おうとする権利もあります。
それは有名人も一般人も同様です。

自分にとって理不尽な怒りであっても
頭を下げたり下手に出なくてはならない道理はないです。

せいぜいそれは処世術程度のことであり
それによる行動は誠意ではなく
ご機嫌取りにだって見えるでしょう。

また、疑わしいことをしたから謝れというのも暴論です。

事実でなくても謝るかどうかは投稿者に委ねられるものですし
鋼兵氏はそのレベルの謝罪を
公的には動画内で
相手にはブログコメントでしています。



……
A2【ブロガーさんへの凸を諌める責任が鋼兵氏にあるのか】

そもそも、ブロガーさんが凸を受けるようになることのきっかけそのものは「ブロガーさん」にあります。

有名人に著作権を侵害されたと公表をすることで、その妄信的ファンなどから被害を受けることは十分に予測されることです。

今回、訴えた対象の鋼兵氏は、おそ松さん解説動画をアップロードする以前から度々炎上しておりました。

そして、公表することによって
「鋼兵さん宛の」アンチなどからの凸や誹謗中傷が起きることも十分に予測可能です。

それらを諌め、アンチなどを管理する義務や権利はブロガーさんにあるでしょうか。

それはないでしょう。
仮に、鋼兵氏とブロガーさんのしたことが逆だとしてもそこは変わりません。

例えば
民主党議員が特定の自民党議員を公的な場で非難しました。

自民党議員はそれに対して
誤解であって事実ではないと主張した上に
大変遺憾だと自らの怒りを表して対応しました。
(自分の感情を載せて相手に伝えることは
相手に対して、今後の対応をどうするかを問いかけておりますし、見ている人に対しても
議員自身の前後の行動の意味や理由を示す役割を持っており、十分正当な行為です)

その後、過激な自民党支持者が民主党議員を攻撃しました。
自民党議員は指示や示唆をする発言などをしていません。

当然、自民党議員自身は党の支持者の中に一部過激な団体がいることくらいは理解しているでしょう。

この自民党議員は支持者に向けて相手を攻撃するなと注意しなければならないでしょうか。
注意しなかったからと世間から非難されるでしょうか。
また、支持者が逮捕されることで議員は責任を問われますか。
そのようなことは現実的でしょうか。


誹謗中傷をするなと呼び掛ける行為は相手の状況を思いやって行われる行為であり、あくまでも善意によるものです。

確かにその呼び掛けはインターネットなどでしばしば行われる行為ですが
それは精々慣習くらいでしかありません。

拘束性も強制性も有しておりません。

ふわふわした不文律で相手を批難するのは正当ではありません。

道に落ちたゴミを視界に入れた人へそれを拾うよう強いることと何が違うのでしょう。
「落ちたゴミを一つ拾うだけではないか」とは思うでしょうが
ゴミ拾いは自分たちでも出来ます。

ブロガーさんの心身を気遣いながら行動してほしい
さらにはブロガーさんに起こる被害へのケアをしてほしい
これらはあまりにも一方的で過保護な要求です。

にも関わらず、鋼兵氏は相手になるべく凸が行かないようにと、メールでのやり取り中は公の場で言及しないようにしていました。
充分気遣う姿勢は見せています。

逆に、ブロガーさんは鋼兵氏の状況を考慮して主張していたのでしょうか。
炎上したばかりで、悪評の広がっている鋼兵氏を気遣うのならば、最初から個人的にやり取りをして解決に向かおうとするはずです。

そんな関係の相手を気遣えるのは
倫理的にとても良い人でしょうし、そうであるならばさぞ良いことでしょう。
しかし、そうでなければならないとするのは
もはや暴力ではありませんか。

鋼兵氏のそこを批難することは
「相手に優しくないから駄目だ」という好みでしかないでしょう。
正当性はないです。

結局、
公表におけるリスクと被害はお互いに受けており、それらを諌める行為は個人の責任における範疇を越えています。

さらに、ブロガーさんは個人的に連絡をとり、公表せずに鋼兵氏と交渉して、荒らしを回避、もしくは軽減することも選択肢として存在していました。

冷たいようですが
どんなに消耗して傷付いたとしても
それは前提として覚悟しなければならないことで、今後の騒動に関する行動で受ける不利益も仕方がないです。

最初に公的な場で批難して拡散した以上、
被害とその対応は自己責任でしょう。
それを鋼兵氏が謝罪する必然はないです。


……
A3【検証動画は恣意的であり、それにより相手のブログ主への風評被害や凸が発生する。】
【アップロードをした鋼兵氏の人間性についての批判】

動画が淡々と事実、意見のみを述べている形でないことは否めません。
言うなれば、反論動画、自分側からの今回の件の解説といったところでしょうか。

当然この動画だけの情報で判断は出来ませんし、全ての証拠が出てきたわけではありません。
省略されている部分もあるでしょう。


よく指摘されるメールアドレスを間違えて載せたことは直後に訂正しているために省略しても問題はないです。
(その後、このことが原因なのか分かりませんがメールのやり取りのすれ違いがあります。
しかし、メールを送るときにアドレスを間違えてしまったことはブロガーさんの落ち度でしょう。)

(2015年12月9日現在
鋼兵氏のブログで予定されている情報の公開、ブロガーさん側からのメール公開がまだされていませんので、それを待つしかないです。)

その動画で鋼兵氏は、誹謗中傷をしろ、凸をしろと言っているわけではなく
ブログ主さんのやりとりの中での自分の印象、感想、著作権侵害に当たるのかどうかという意見を伝えているだけです。(感想の是非とそれを入れることの意味はA2の括弧で説明した通りです。当事者どうしの状況やその時の考えは情報としても価値があります。)

今回の動画で鋼兵氏は
「自分と霊夢で話を進める手法」をとっており
基本的にそのときの感想や行動の自嘲、補足を霊夢が話す構図になっています。

鋼兵氏が霊夢によって伝えている感情は
その後メールを返す時の文面の理由であったり
こういった返信をした理由はこうであり
それによりとった行動はこうである
といった説明を引き出す材料や、理由を示すものであり、いたずらにブロガーさんを貶める内容だとは断言出来ません。
どこまでいっても鋼兵氏の感想であり、視聴者もそう思えと押し付けてはいません。

また、この動画で用いられている
「自分と霊夢で話を進める手法」が洗脳的であり、洗脳させようとする意志が見られると言われますが
この手法に洗脳する効果があるというのは
鋼兵氏自身の自説です。

実際にその効果があるのか
過去の動画での結果はこの手法による手柄なのか
そこは検証でもしない限り判明しません。

そもそも検証で判明するようなことなのかも怪しい理論です。

この手法を使われた動画に
見る人の倫理観を崩壊させ
指示してもいない凸や誹謗中傷をするようになる効果があれば
もはや電子ドラッグです。

はっきり言ってエンタメか、考えの補足、思考を伝えるくらいにしかなってないです。

またこの手法は鋼兵氏が以前にアップロードした自分の昔話をするだけの動画においても使われております。

そのことからも、ただの自分の動画の見せ方の一つでしかなく、やりやすいからという理由で今回も採用していると見ることも出来ます。

さらに、動画の最後でも私の意見だけを鵜呑みにするな。自らの考えで動け。と伝えています。

ここまですれば十分でしょうし、洗脳や相手への印象を悪くするだけの目的ならば言うでしょうか。
この動画の方が真実だから拡散しろなどとでも言うでしょうし、相手を叩くような動画のタイトルにして注目を集めるでしょう。

鋼兵氏の印象、感想がブロガーさんに対する不満であったとしても、それへの思考停止した同調と飛躍、それによる行動は視聴者側の責任です。

あらゆる視聴者の行うすべての行為を鋼兵氏が管理して、その責任を持つなどは不可能であり
それがまかり通るならば
誰も何も発言出来なくなってしまいます。

アップロードすることでブロガーさんへの注目がまた集まり、凸が止まらなくなるという意見もございますが
アップロードする許可を出したのはブロガーさんであって、発表する形式の指定や譲歩を訴えることも可能でした。

そのため、再度注目が集まることによる不利益も自己責任なのではないでしょうか。

さらに、
鋼兵氏は自身が今回の件について様々な人から偏った見方をされていると感じており
ブロガーさん側だけの意見と情報と感情だけでなく、
自分側の意見と情報と感情も知ってもらいたかったのではないでしょうか。
両方の側から一致する情報が出るのならば信憑性も産まれます。

以上の理由から
鋼兵氏の動画は無闇な凸や誹謗中傷、風評被害を発生させるものではなく、当事者の意見としての正当性を充分に持っています。
また、今回の動画をアップロードすることは人間性の低いことではないです。
罪人である決めつけられている当事者として当然の心理でしょう。

……
ここでは、騒動の中心にある違法な引用に当たるのかどうかということの私なりの見解は述べておりませんが、まだ出ていない情報があること、ここの記事が長くなってしまうことを考え、別の形か次の記事で話そうかなと思っております。(出来れば)

私としてはブロガーさんが凸などで傷付くことは大変悲惨なことだと思います。

しかし、それの責任を取ることが鋼兵氏によって為されなければならない理屈はないとも思っています。

また、
この記事はブロガーさんを貶す意図を持って書いたわけではございません。

……
あまりにも拙すぎる文章であったでしょうが
ここまで読んでくださりありがとうございました。   のうむ


【追記】(2015年12月11日 鋼兵氏が自身のTwitterアカウント、動画説明文上で、動画内容についての凸行為を個人のアカウントやサイト等にしないようにと呼び掛けておりました。)